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本研究会では,愛知県国語教育研究会高等学校部会の協力を得て,
毎年県内の参加希望の高等学校の新入学生徒を対象にした国語学力調査を実施し,
結果の集計・分析・考察を行っている。 |
| この調査は昭和30年以来,県内の国公私立高等学校の新入学生徒を対象として名古屋地区国語研究会が中心となって実施してきたが,
昭和40年度から当総合教育センターも事業に参加し,昭和45年度から正式に愛知県国語教育研究会高等学校部会と当総合教育センターとの共同研究調査として実施され,本年度に至っている。
したがって,調査問題の作成,統計的処理,結果の考察については,すべて国語教育研究会と当総合教育センターの担当所員との共同作業によって進めてきたものである。 この調査の目的とするところは,次の資料を得ることにある。 ・ 中学校及び高等学校における国語教育に関する資料 ・ 中学校及び高等学校の国語教育の関連という観点での指導資料 ・ 全県的な規模における高等学校新入学生徒の国語学力をとらえるための参考資料 |
| 調査の実施及び処理 |
| 各校の合格者発表後,3月下旬から4月中旬までの間に,各校の実状に応じて適宜調査を実施した。 問題用紙と解答用紙を併せてB4判3ページを用い,所要時間を50分とした。 |
| 期限までに資料の提出があった124校(2学科以上ある参加校はそれぞれの学科を 1校とした)の26,878名について諸調査統計の処理をした。 |

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参加各校には次の事項について回答を求めた。
(1) 個人別得点分布
(2) 各校10%の無作為の抽出による,各小問ごとの個人得点
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普通科の5校から提供された 300名の答案を到達度による得点区分によって,a群=上位
100名,b群=中位 100名,c群=下位 100名に分け,答案に直接当たって応答の分析を行った。
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| 調査対象の個人得点を10点幅の得点分布に分けて, その平均点・標準偏差を見たのが,次の表である。 |
| (表1) |
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| 1 論理的な文章(大問[一])を読む力について |
| 小問四・五・六は,特に各段落の働きや段落相互の関係をとらえなければ正答を導き出せない設問である。 設問部分のみにとらわれ,文章の構成や展開を見落としてしまいがちな傾向は過年度から指摘してきたところであるが,本年度も顕著に表れている。 書き手の論理の展開の仕方や工夫を読み取ることは読みの基本的な技能と言ってもよい。この技能は,文章の内容理解を深め,自分でものを考えて表現していく力にもつながるものであるので, きちんと身に付けさせたい。 |
| 小問一「局地」の例からも,「字形」は小中学校で学んでいても,意味をもつ熟語になると知らない状況が読み取れる。 難しい漢字ばかりを教えるのではなく,「重要な」漢字をその成り立ちにまでさかのぼって教えていくような指導の工夫が必要である。 |
| 大問三は,例年,全体的によく読み取れていたが,昨年度は,予想外に全群において低い正答率で,生徒の心の在り様について懸念されたところであった。 しかし,本年度は 例年の正答率に戻った。登場人物の言動の根底にあるものを読み切れない点については生徒の直接・間接的な体験不足に起因していることが多分に考えられるが, 独り善がりなものの見方や考え方によるとらえにとどまらない指導法を工夫したい。 |
| 中学校の文語における言葉のきまりの指導については,「細部にこだわることなく,教材に即して必要な範囲の指導にとどめる」 というレベルであるため,高校入学後,性急に古典文法の詰め込みを強いれば,古典嫌いを生み出すことは明らかである。 文法学習の必要性を納得させ,生徒の実態に即した指導の程度や指導過程を考慮したい。 |
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調査問題の構成及び正答率
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・ 調査問題の構成とねらい ・ 科別・大問別・小問別正答率 ・ 群別正答率比較表
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調査問題及び解答例
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問題別応答分析と指導上の留意点
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