総合的な学習の時間の在り方
愛知県総合教育センター 松井 利幸
Q1 総合的な学習の時間の趣旨は?
<総則第4款の1>に、次のように示されている。
総合的な学習の時間においては、各学校は、地域や学校、生徒の実態等に応じて、横断的・総合的な学習や生徒の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うものとする。
Q2 総合的な学習の時間のねらいは?
ねらいについて、<総則第4款の2>に、次のように示されている。
(1) 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
※ 子供たちが「課題を見付ける」
(2) 学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の在り方生き方を考えることができるようにすること。
※「学び方を学ぶ」
Q3 総合的な学習の時間の学習活動は?
<総則第4款の3>に、Q2の「ねらい」を踏まえ、次の学習活動が例示されている。
ア 国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題についての学習活動
イ 生徒が興味・関心、進路等に応じて設定した課題について、知識や技能の深化、総合化を図る学習活動
ウ 自己の在り方生き方や進路について考察する学習活動
※ 上記に示した学習活動はあくまでも例示である。
Q4 生活単元学習との違いは?
1 総合的な学習の時間は、省令上の位置付けられた時間の枠である。総合的な学習の時間は、各学校がそのねらいを踏まえ、「地域や学校、生徒の実態等に応じて、創意工夫を生かした教育活動」を行うこととなっている。総合的な学習の時間の趣旨とねらいに沿っている限り、各学校は学校、生徒の実態に応じて、学習活動を決めることができる。生活単元学習の場合は学校教育法施行規則第七十三条の十一のAで規定された領域を合わせた指導形態(授業)である。その意味で、同じ教育課程を構成する要素として横並びになるものではない。
領域・教科を合わせた指導とは、各教科、道徳、特別活動、自立活動を合わせて授業を行なうことができるという規定であり、総合的な学習の時間まで合わせることはできない。
2 生活単元学習等の合わせた指導形態(授業)の中では、各教科等の目標内容をきちんと指導していく必要がある。総合的な学習の時間は、そういうことではなく各教科等で培われた知識を総合化したり、もう少し発展的にとかあるいはその中で生きる力を付けるために自分で解決する力を付けていくというねらいだけで示してあり、内容等は示していない。
3 実際の学習活動の中ではかなり似かよった部分が出てくると思われるが、どこで取り扱うのかを明確にしてきちんと位置付けていくことが必要である。



Q5 総合的な学習の時間の評価は?〈新学習指導要録〉
1 どのような学習活動をしたかを記述する。
2 指導目標や内容に基づいて設定した評価の観点を記述する。
※ 教育課程審議会で示された評価の観点
@課題設定の能力 A問題解決の能力 B学び方,ものの考え方
C学習への主体的,創造的な態度 D自己の生き方
E学習活動への関心・意欲・態度 F総合的な思考・判断
G学習活動にかかわる技能・表現 H知識を応用し総合する能力
Iコミュニケーション能力 J情報活用の能力
評価の観点にそって子供がどのように成長したか、評価を文章で記述する。
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ポートフォリオ評価の活用
