〈「環境」をテーマとした実践事例報告〉


 愛知県立碧南工業高等学校教諭の鬼頭鑑一先生より、「環境をテーマとした総合的な学習の時間」の実践事例報告をいただいた。

 碧南工業高等学校では、平成12年度より総合的な学習の時間を1年生(1単位)に導入し実施している。今回の報告は、専門高校だけでなく普通高校においても、自然環境保全の取組をする上で参考となる示唆に富んだ報告であった。その要旨は以下のとおりである。


1 自然環境の保全ビオトープ
 環境工学科の生徒が中心に水質浄化施設周辺に手作りビオトープ(メダカを飼うのではなく、メダカの棲む池作り)

2 学校でできる自然ものづくり
 (1) ハンモック製作:いらなくなったロープ
 (2) ツィッグファニチャー製作:緑地公園の手入れで切られた柴材
 (3) リース製作:校庭のヤナギの剪定枝

3 環境測定
 (1) 酸性雨の測定(大気汚染)
 ペットボトルで手作り採雨装置を製作し、pHを測定

 (2) 水質環境測定(川、池の水質検査)
 水温、臭い、透視度、流量、溶存酸素、pH、COD、窒素化合物、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素、アンモニア性窒素の測定 
 簡易浄水器の製作:活性炭、木炭で比較

4 学校でできるネーチャーゲーム
 あらかじめ校内の木の葉や木の実を集め、その木がどこにあり、何という名称かを調べ、校内の自然地図作り

5 炭焼き
 花や野菜、木の葉等を材料にジュースの缶を利用して炭焼き

6 ガラスのリサイクル
 バーナーワーク、トンボ玉

7 校外見学
 トヨタの森、エコの森、豊田市自然観察の森、矢作川河口、ノリタケの森

(質疑応答)

 Q1:生徒の学習課題はどのように設定しているのか。
 A1:そのままでは、実施できないものもあるが、基本的には生徒の発想による。

 Q2:評価はどのようにしているのか
 A2:学年末に文章で記述している。

 Q3:専門高校であえて総合的な学習の時間を実施する意味は
 A3:課題研究で代替すると課題研究の内容の中に総合的な学習の時間のねらいを盛り込まねばならない。また、生徒の自由な発想でいろいろなことができないから。