「総合的な学習の時間に関する本校の取組と課題」


                         愛知県立加茂丘高等学校 教諭 佐野 隆啓


1 はじめに
 本年度は愛知県総合教育センターから委嘱された「『総合的な学習の時間』に関する研究」の2年目に当たる。全学年で教育課程に1単位時間を置き,本校の実態を踏まえた運営方法,指導方法等について実践的研究に取り組んでいる。

2 研究の目的
 本校の生徒には,「自ら課題を見付け,問題の解決に主体的に取り組む態度を育てること」が必要と考え,この観点から,総合的な学習の時間についてより成果を上げるための運営方法,指導方法等の在り方を研究の目的とした。

3 研究の内容
 (1) 運営方法
 各学年とも1単位,第2,第4を除く土曜日の3・4限に総合的な学習の時間を設定し,学年同時展開で実施している。
 各学年とも「進路学習」「環境学習・健康学習・福祉学習」「国際理解学習」の学習活動を行い,課題の発見や学習への動機付け等,知的欲求の喚起を目的として取り組んでいる。
 各時間の学習活動は,本校職員が中心となって企画した教材を利用している。学習課題に応じてホームルームの枠を超えたグループを編成し,学習活動に取り組んでいる。

 (2) 活動内容
 「国際理解」の学習活動においては,「世界の中の日本と自分」をテーマとして,本校の国際交流活動,アジア諸国理解等の学習活動を通して世界とのかかわりを考えさせる。
  ア 1年生での取組
 本校職員の台湾における交流体験を生徒に知らせ,国際交流を身近に感じさせるとともに,日本の近隣諸国に興味・関心をもたせる。また,国際理解について自分の興味・関心に基づいて研究する経験をさせる。
  イ 2年生での取組
 本校の国際交流の歴史に刻まれた,先輩たちや,本校にゆかりのある人々の活躍を知り,自分ならどのような歴史を刻むことができるか考えさせることを通して,進路を真剣に考えたり,国際社会に自分がどのようにかかわるか考えたりするきっかけをつくる。
  ウ 3年生での取組
 国際社会における日本の役割,現状,問題点を明らかにし,グループで調査・研究する。自分が世界の人々とどのようにかかわっているか,具体的にかかわることができる事柄にはどのようなことがあるか発表させる。

4 今後の課題
 学習活動を展開していく中で問題となったのは,次の点である。
 (1) 全学年同時展開に対応できる施設・設備の充実
 (2) 魅力ある教材開発と学習指導法の工夫
 (3) 本校職員への内容説明と共通理解