質疑応答・研究協議(総合的な学習の時間2B部会)


1 愛知県立名古屋盲学校への質問
 Q1 グループ別校外学習(校外実習)の進め方について詳しく聞かせてほしい。
 A1 校外実習先は、生徒がインターネットの検索などを通じて調べた実習希望先を、教員間で生徒の実態や実現の可能性等を判断して、決定している。生徒が実習先と直接交渉しようとしても受け付けてもらえないので教員が渉外を行った。
    計画上は校外実習2時間の設定だが、移動を含めて実質3時間は必要なため、給食を早めに済ませるとか、安全に配慮して現地解散するなど時間の有効活用を図っている。
    生徒の発表は、最初は読み上げるだけで資料等のないものであったが、次第に工夫がされるようになった。

2 小牧養護学校の発表への質問
 Q1 外部講師人材バンク作成の試みとその実践について詳しく説明してほしい。
 A1 講師は、教員と高等部の保護者へのアンケート調査を基に学校が人選し、現在6名登録されている。今後は、人材バンクの運営を部分的に生徒にまかせる方法も取り入れていきたい。予算はなく、材料も講師に持ち込んでもらって、全くのボランティアでお願いしている。ビオトープに必要な材料も廃材などを無償で提供していただけるところを探して、教員がもらいにいくようなこともしている。他校では、記念に生徒作品を渡しているところもあると聞いている。

 Q2 生徒の障害に応じたねらいを設定した経緯について説明してほしい。
 A2 特に、W類型(自立活動主体)の生徒の対応について、当初から「総合的な学習の時間」が必要かどうかを含めた議論があった。知的障害養護学校の教育課程編成では、小学部の場合、同様の内容を扱う生活科があり、発達段階により「総合的な学習」が必置ではない。重度・重複障害の生徒にとって無理のない範囲で参加を個々の担任が判断している。ただし、自立活動の時間として扱っている。

 Q3 短期集中型の実施上の問題点などを聞かせてほしい。
 A3 学校全体の動きになるので、活動場所の制約ができ、窮屈になった。また、一斉実施するために教員が準備・指導で多忙になり、指導場面でも生徒の「気づき」や自主的活動を待つ余裕がない場合もあり、つい指示してしまうこともあった。いろいろな面での活動にゆとりが保てるように、来年度は学年単位、通年の実施等の工夫を考えたい。

3 全般的な協議
 (1) 学習課題の見付け方について実状を聞かせてもらいたい。
 ・ 大きな課題は生徒から出せるが、それをどう解決するかについてのスモールステップは 出てこなかった。当分の間、教員が各時間の内容を考えて与えたが、それを経て新しい課題を見付けるよう指導する段階に移行してきた。これが「学び方の学び」と言えるのではないか。
 ・ 生徒が希望する課題のまとまりを教員で再構成したり、教員が提示した講座を生徒が選んで整理したりしている。
 ・ 知的障害養護学校では、生徒自らの課題発見は難しい。交流教育、社会参加、栽培、飼育 など、生徒が主体的に取組みやすい活動や繰り返しの中で見通しがもてる活動を用意して、生徒が主体的に課題を見付けられるようにしていくことを考えている。

 (2) 評価について
 ・ 教員による観察メモ、生徒の感想文などを基に評価しているが、職員間の共通理解を得るところまでは至っていない。
 ・ 記録用紙に文章表記で行っている。生徒による自己評価は負担にならない程度に実施している。