2 「総合的な学習の時間」基礎編《2》Q&A

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Q2−1 総合的な学習の時間を実施する学年は?

 「総合的な学習の時間」については、どの学年に何単位ずつ割り振るかは、各学校で決めること になります。例えば、3年間で3単位(105単位時間分)を履修させる場合、各学年1単位ずつでも、 第1学年だけで3単位でもよいわけです。

 なお、全国普通科高等学校校長会で実施された「総合的な学習の時間」への取組に関する調査 では、「必要とする単位数」は3単位、「各学年への割り振り」は1単位ずつが最も多い回答でした。

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Q2−2 総合的な学習の時間の担当者は?

 学習指導要領<第4款の5の(2)>に、次のように示されています。
総合的な学習の時間の学習活動を行うに当たっては、グループ学習や個人研究などの多様な学習形態、 地域の人々の協力も得つつ全教師が一体となって指導に当たるなどの指導体制、地域の教材や学習環 境の積極的な活用などについて工夫すること。

 つまり、「全教師」で担当することになります。ただし、単位の認定をするので、担当の教員を決 めておくことが必要です。

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Q2−3 総合的な学習の時間を展開するための学習形態とは?

 総合的な学習の時間は、そのねらいなどから、個人研究、グループ学習、異年齢集団による学習な ど、多様な学習形態が求められます。地域文化施設(図書館、博物館、動植物園等)、地域厚生施設 (老人ホーム、保健センター、障害者センター等)の活用、諸機関・諸団体(役所、各種団体等)、 教育機関(大学等)との連携などによって、学習を深めていくことになります。同時に、既存の学校 の施設・設備の効果的な活用方法を工夫して、学習の多様化に備える必要があります。

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Q2−4 総合的な学習の時間の配置方法は?

 学習指導要領では、総合的な学習の時間を卒業までに105〜210単位時間実施するとなっているだけ で、細かな時間配置については規定していません。時間配置については、学習テーマや形態、生徒の 実態に合わせて学校独自に設定することができるものと解釈されています。また、1単位時間は、50 分を標準とするものの、「各学校において、各教科・科目等の授業時数を確保しつつ、生徒の実態及 び各教科・科目等の特質を考慮して適切に定めるものとする」となっています。このように学校独自 の判断にまかされる部分が多いため、様々な時間の配置方法が考えられます。

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Q2−5 総合的な学習の時間の具体的な配置例は?<3タイプの例>

毎週固定した曜日に時間を設定
 このタイプは、1年を通じていくつかの学習テーマを設定し、ローテーションによって、全生徒に 学習させていくなどの形態が考えられます。あるテーマに適した教員が年間を通じてすべての学級で 授業が行え、また図書館やコンピュータの使用に当たってローテーションが組みやすい利点がありま す。しかし、週に1時間もしくは2時間を年間を通して行うため、生徒の興味・関心を維持していく ことが重要な課題となります。また、校外での体験学習などまとまった時間が確保しにくいため、校 内の学習活動が中心になります。

特定の学期又は期間に集中的に設定
 このタイプは、例えば、学期に2〜3日集中して授業を行う形式です。地域に出て就業体験やもの づくりなどまとまった時間が必要な学習形態に適しています。全校あるいは学年をあげて実施するこ とにより、全教員の協力体制がつくりやすい利点もあります。ただ、多数の生徒が一斉に学習する場 の確保が課題となるでしょう。

 また、このタイプは、その時間に実施しうる教科・科目等の授業時数を年間のどこかで補う必要が あります。例えば、金曜日の5、6時限に総合的な学習の時間を位置付けておいた上で、1年分の授 業時間をある時期にまとめます。その間に欠ける教科・科目等の授業については、時間割変更によっ て、金曜日の5、6時限へ計画的に割り振る必要があります。

学校行事などと関連させた設定
 このタイプは、学校祭や修学旅行などの学校行事と関連付けて授業を行う形式です。例えば、学校 祭の前に、生徒が調査・研究を行う時間を設定し、学校祭で発表・討論する、修学旅行先の文化や自 然を事前に調査・研究し、修学旅行への興味・関心を高めるなどが考えられます。

 ただし、行事に費やした時間を授業時間に組み入れることはできません。また、不参加生徒への対 応など、計画を立てる上で考慮しなければならない点があります。

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Q2−6 総合的な学習の時間を展開するための地域との連携とは?

 総合的な学習の時間は学校だけではなく、保護者や地域の人々の協力を得ながら行う姿勢が大切で す。例えば、各学校で「スクールボランティア」制度を取り入れるなど、地域社会から積極的に学び 合うため、人的ネットワークを、学校全体の知的財産として整備し広げていくことも考える必要があ ります。

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